jigahouboku<自我放牧>

478

2011-07-13「宮沢賢治 祭の晩」

from ALBUM : 「2011-0720110713 宮沢賢治_祭の晩
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Lyrics

No.478「宮沢賢治 祭の晩」

青空文庫URL : http://bit.ly/nhjHXV

山の神の秋の祭りの晩でした。
亮二はあたらしい水色のしごきをしめて、それに十五銭もらって、お旅屋にでかけました。「空気獣」という見世物が大繁盛でした。
それは、髪を長くして、だぶだぶのずぼんをはいたあばたな男が、小屋の幕の前に立って、「さあ、みんな、入れ入れ」と大威張りでどなっているのでした。亮二が思わず看板の近くまで行きましたら、いきなりその男が、
「おい、あんこ、早ぐ入れ。銭は戻りでいいから」と亮二に叫びました。

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