Featured InstrumentsCuttingGuitar, BassLyricsNo.415「鈴木三重吉 金魚」青空文庫URL : http://bit.ly/kum4Lu町に金魚を賣る五月の、かうした青い長雨の頃になると、しみ/″\おふさのことが思ひ出される。今日も外にはしと/\と蜘蛛の糸のやうな小雨が降る。金魚の色ばかりを思ひ浮べても物淋しい。おふさを思へばうら悲しい。 二人はあの青山の裏町の、下二た間と二階一と間だけの小さい家に住んでゐた。 Bookmark |
« 20110510 千家元麿_自分は見た:わが兒は歩む | 20110512 太宰治_桜桃 » |