Featured InstrumentsGuitar x3LyricsNo.574「萩原朔太郎 蝶を夢む:腕のある寢臺」青空文庫URL : http://bit.ly/qbEntH綺麗なびらうどで飾られたひとつの寢臺 ふつくりとしてあつたかい寢臺 ああ あこがれ こがれいくたびか夢にまで見た寢臺 私の求めてゐたただひとつの寢臺 この寢臺の上に寢るときはむつくりとしてあつたかい この寢臺はふたつのびらうどの腕をもつて私を抱く そこにはたのしい愛の言葉がある あらゆる生活のよろこびをもつたその大きな胸の上に 私はすつぽりと疲れたからだを投げかける ああこの寢臺の上にはじめて寢るときの悦びはどんなであらう そのよろこびはだれも知らない祕密のよろこび さかんに強い力をもつてひろがりゆく生命のよろこびだ。 Bookmark |
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