jigahouboku<自我放牧>

682

2012-02-02「坂口安吾 安吾巷談:東京ジャングル探検」

from ALBUM : 「2012-0220120202 坂口安吾_安吾巷談:東京ジャングル探検
0 out of 50 out of 50 out of 50 out of 50 out of 5 0 Ratings
File

Featured Instruments

DelayGuitar, Drum, WestAfrica, Bass

Lyrics

No.682「坂口安吾 安吾巷談:東京ジャングル探検」

青空文庫URL : http://bit.ly/yCUzuZ

わが経来りし人生を回想するという年でもないが、子供のころは類例稀れな暴れん坊で、親を泣かせ、先生を泣かせ、郷里の中学を追いだされて上京しても、入れてくれる学校を探すのに苦労した。私が苦労したわけではないが、親馬鹿というもので、私はだいたい学校というものにメッタに顔をださなかった。たまに顔をだすと、たちまち、先生と追いつ追われつの活躍となり、しかし結局先生を組み伏せるのは私の方であるし、当人の身にもツライことで、たのしいものではない。
追いだされるのは仕方がない。

Bookmark

Hits 1142
« 20120201 豊田三郎_リラの手紙 20120203 海野十三_地獄街道 »