Featured InstrumentsGuitar, LaidbackDrum, ChorusLyricsNo.687「豊島与志雄 エスキス」青空文庫URL : http://bit.ly/wROiOK大地に対するノスタルジーを忘失したる児等よ。―― 「冷かな東北の微風、ミルク色の海と湛えた霧のなかに、巖のように聳ゆる鉄筋コンクリートの建物の屋上から、朗かな妖精の声が響きます。屋上のまわりをかこむ鉄柵や、それにからんだ針金の網は、枯れた海藻のように黝ずみ、四隅の避雷針は、錆びくちた鎗のようで、昼の明るみは盲いていますが、妖精の声は朗かです。 Bookmark |
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