Featured InstrumentsWurlie, CrunchGuitar, Drums, BassLyricsNo.757「野口雨情 都会と田園:柿の木のエピソード」青空文庫URL : http://bit.ly/HMxW87背戸の畑の柿が赤くなつて来ると毎日烏が集つて来て喰つてゐた 子供に番をさせて置いても 烏は毎日来た 親父は洗濯竿の先へ 鶏の羽根をぶら下げて 柿の木の傍へ 立てて置いた 鶏の羽根が ふわふわ動いてゐる 烏は遠くから見てゐて 来なかつた 時折、別な烏が来ても 鶏の羽根が動くとすぐに飛んでゆく 親父も子供も 安心して喜んでゐた 一晩風が吹いた 朝の暗い内から柿の木で烏が鳴いてゐた 洗濯竿が畑の中に倒れてゐる 子供は駈けて来て親父に咄した Bookmark |
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