jigahouboku<自我放牧>

805

2012-06-04「豊島与志雄 一つの愛情」

from ALBUM : 「2012-0620120604 豊島与志雄_一つの愛情
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Lyrics

No.805「豊島与志雄 一つの愛情」

青空文庫URL : http://bit.ly/MoDlcL

 文学者のところには、未知の人々から、いろいろな手紙が舞い込んでくる。威勢よく投げこまれた飛礫のようなのもあれば、微風に運ばれてくる花の香のようなのもある。それらが、文学者自身の心境の如何によって、さまざまの作用をする。だが、返事を出すも出さぬも、それは彼の自由である。知らない人から突然もらった手紙だから、黙殺しても応答しても、一向に構わないわけだ。大抵の場合は返事を書かないらしいが、時によっては心やさしい返事を書くこともあるらしい。
 文学者吉岡信一郎のところへ、或る時、美しい文字の手紙が届いた。

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