Featured InstrumentsCleanGuitar, HeavyGuitar x2, DelayGuitar, Chorus, Drums, Bass, M-TronLyricsNo.807「相馬泰三 六月」青空文庫URL : http://bit.ly/MfplvDまあ、なんと言ったらいいだろう、そうだ、自分の身体がなんのこともなくついばらばらに壊れてゆくような気持であった。身を縮めて、一生懸命に抱きしめていても、いつか自分の力の方が敗けてゆくような――目が覚めた時、彼は自分がおびただしい悪寒に襲われてがたがた慄えているのを知った。なんだかそこいらが湿っぽく濡れている。からだのどこかが麻痺れて知覚がない。白い、濃淡のない、おっぴろがった電燈の光が、眼の玉を内部へ押し込めるように強く目に映じた。 Bookmark |
« 20120605 牧野信一_くもり日つゞき | 20120607 梶井基次郎_闇の書 » |