LyricsNo.478「宮沢賢治 祭の晩」青空文庫URL : http://bit.ly/nhjHXV山の神の秋の祭りの晩でした。 亮二はあたらしい水色のしごきをしめて、それに十五銭もらって、お旅屋にでかけました。「空気獣」という見世物が大繁盛でした。 それは、髪を長くして、だぶだぶのずぼんをはいたあばたな男が、小屋の幕の前に立って、「さあ、みんな、入れ入れ」と大威張りでどなっているのでした。亮二が思わず看板の近くまで行きましたら、いきなりその男が、 「おい、あんこ、早ぐ入れ。銭は戻りでいいから」と亮二に叫びました。 Bookmark |
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