Featured InstrumentsBass, HatLyricsNo.539「菊池寛 無名作家の日記」青空文庫URL : http://bit.ly/pjKQ8H九月十三日。 とうとう京都へ来た。山野や桑田は、俺が彼らの圧迫に堪らなくなって、京都へ来たのだと思うかも知れない。が、どう思われたって構うものか。俺はなるべく、彼らのことを考えないようにするのだ。 今日初めて、文科の研究室を見た。思いのほかにいい本がある。蚕が桑の葉を貪るように、片端から読破してやるのだ。研究という点においては、決して東京の連中に負けはしないと、俺はあの研究室を見た時に... Bookmark |
« 20110911 川端茅舎_夏の月 | 20110913 宮沢賢治_水仙月の四日 » |