LyricsNo.540「宮沢賢治 水仙月の四日」青空文庫URL : http://bit.ly/oqZX5M雪婆んごは、遠くへ出かけて居りました。 猫のやうな耳をもち、ぼやぼやした灰いろの髪をした雪婆んごは、西の山脈の、ちぢれたぎらぎらの雲を越えて、遠くへでかけてゐたのです。 ひとりの子供が、赤い毛布にくるまつて、しきりにカリメラのことを考へながら、大きな象の頭のかたちをした、雪丘の裾を、せかせかうちの方へ急いで居りました。 Bookmark |
« 20110912 菊池寛_無名作家の日記 | 20110914 芥川龍之介_追憶:埃 » |