jigahouboku<自我放牧>

667

2012-01-18「芥川龍之介 三つのなぜ」

from ALBUM : 「2012-0120120118 芥川龍之介_三つのなぜ
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Featured Instruments

Guitar x3, Drum, Chorus

Lyrics

No.667「芥川龍之介 三つのなぜ」

青空文庫URL : http://bit.ly/AAPxgr

ファウストは神に仕えていた。従って林檎はこういう彼にはいつも「智慧の果」それ自身だった。彼は林檎を見る度に地上楽園を思い出したり、アダムやイヴを思い出したりしていた。
しかし或雪上りの午後、ファウストは林檎を見ているうちに一枚の油画を思い出した。それはどこかの大伽藍にあった、色彩の水々しい油画だった。従って林檎はこの時以来、彼には昔の「智慧の果」の外にも近代の「静物」に変り出した。

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