jigahouboku<自我放牧>

673

2012-01-24「宮沢賢治 雪渡り」

from ALBUM : 「2012-0120120124 宮沢賢治_雪渡り
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Featured Instruments

Piano, Aco.Guitar x2, Chorus

Lyrics

No.673「宮沢賢治 雪渡り」

青空文庫URL : http://bit.ly/Ad9qoP

雪がすっかり凍って大理石よりも堅くなり、空も冷たい滑らかな青い石の板で出来ているらしいのです。
「堅雪かんこ、しみ雪しんこ。」
お日様がまっ白に燃えて百合の匂を撒きちらし又雪をぎらぎら照らしました。
木なんかみんなザラメを掛けたように霜でぴかぴかしています。
「堅雪かんこ、凍み雪しんこ。」
四郎とかん子とは小さな雪沓をはいてキックキックキック、野原に出ました。
こんな面白い日が、またとあるでしょうか。いつもは歩けない黍の畑の中でも、すすきで一杯だった野原の上でも、すきな方へどこ迄でも行けるのです。

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