Featured InstrumentsPiano, Aco.Guitar x2, ChorusLyricsNo.673「宮沢賢治 雪渡り」青空文庫URL : http://bit.ly/Ad9qoP雪がすっかり凍って大理石よりも堅くなり、空も冷たい滑らかな青い石の板で出来ているらしいのです。 「堅雪かんこ、しみ雪しんこ。」 お日様がまっ白に燃えて百合の匂を撒きちらし又雪をぎらぎら照らしました。 木なんかみんなザラメを掛けたように霜でぴかぴかしています。 「堅雪かんこ、凍み雪しんこ。」 四郎とかん子とは小さな雪沓をはいてキックキックキック、野原に出ました。 こんな面白い日が、またとあるでしょうか。いつもは歩けない黍の畑の中でも、すすきで一杯だった野原の上でも、すきな方へどこ迄でも行けるのです。 Bookmark |
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