jigahouboku<自我放牧>

725

2012-03-16「板倉勝宣 春の槍から帰って」

from ALBUM : 「2012-0320120316 板倉勝宣_春の槍から帰って
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Chorus, Rhodes, CleanGuitar, Bass, Brush

Lyrics

No.725「板倉勝宣 春の槍から帰って」

青空文庫URL : http://bit.ly/x06Dco

 白馬、常念、蝶の真白い山々を背負った穂高村にも春が一ぱいにやってきた。あんずの花が目覚めるように咲いた百姓屋の背景に、白馬岳の姿が薄雲の中に、高くそびえて、雪が日に輝いて谷の陰影が胸のすくほど気持ちよく拝める。
 乾いた田圃には、鶏の一群が餌をあさっている。水車の音と籾をひく臼の音が春の空気に閉ざされて、平和な気分がいたるところに漲っていた。
 一歩を踏み出して烏川の谷に入ると、もう雪が出てくる。しかし岩はぜの花の香が...

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