Featured InstrumentsCrunchGuitar x3, Bass, Drums, LoganLyricsNo.774「田中貢太郎 陳宝祠」青空文庫URL : http://bit.ly/JhXcnP杜陽と僕の二人は山道にかかっていた。足がかりのない山腹の巌から巌へ木をわたしてしつらえた桟道には、ところどころ深い壑底の覗かれる穴が開いていて魂をひやひやさした。その壑底には巨木が森々と茂っていて、それが吹きあげる風に枝葉をゆうらりゆらりと動かすのが幽に見えた。 壑の前方の峰の凹みに陽が落ちかけていた。情熱のなくなったような冷たいその光が微赤く此方の峰の一角を染めて.. Bookmark |
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